Home / 雑学/ニュース / 読み物 / 産地偽装問題は、まず家庭が地産地消を始めることから解決したらどうか

産地偽装問題は、まず家庭が地産地消を始めることから解決したらどうか

Guam Blog Tour

産地偽装が世間を賑わしていますが、これって結局「産地至上主義」が生み出した弊害なんじゃないかって思っています。味では無く、遠くどこかの有名な産地が全て。そんな風潮がメニューの改ざん、そして産地偽装を引き起こしてしまっているのでは、と。

農家の孫としてですね、ここは各家庭が「地産地消」という意識を持ってみたらどうかということを、提案したいところです。



スポンサードリンク

ほとんどの土地でも地産地消はできる

そもそも地産地消の野菜をどこで買ったらいいのかって?ひとつはJAや道の駅です。きょうび、どんな地域にもJAや道の駅はあって、そこで地産地消の野菜が、ほとんどは生産農家の顔つきで売られています。もちろん採れたて。場合によっては、畑からそのまんま持ってきて目の前で陳列しているなんてケースもあるでしょう。

他には、地産地消を推し進める八百屋やスーパーです。僕の住むさいたま市では、グッドファームハウスさかがみ(旧 グッド038)というお店が、地産地消を進めています。お店に行けば、並ぶのはその日の朝に採れたものばかり。そうでなくても、ここ数日以内に地元で採れた野菜しか売っていません。どうしても入荷しない場合は、「地産で無いこと」が表示されて陳列されるか、入荷なしとして諦めます。でも本来、野菜ってそういうもんですよね。このお店に通っていると、季節モノを強く意識することができます。

グッドファームハウスサカガミ 宮原店

ここで正直なことを話しましょう。

僕は静岡県の三島市で農家をしている家の孫です。たびたび、三島で採れたての野菜を食べていました。三島の野菜と言えば、いまや高値で取引される高級野菜です。つまり、良いものを新鮮な良いタイミングで食べていたと言えます。

じゃあここで、いま住んでいるさいたま市の、上記さかがみで買える、朝採れたての野菜と大きな違いがあったかと言われれば、それは「NO」です。じゃあいま埼玉で買える三島の野菜と、さかがみで買える採れたて野菜であれば、後者のほうがおいしい可能性は多分にあります。

実際問題、野菜の味を決めるのは、もちろん栽培の手間もそうですが、収穫した後が大事なんです。どれだけはやく食卓に並ぶか。どれだけストレスをかけず、輸送を短時間にするか。この2点だけで、味は大きく変わります。

つまりですね、三島から2日間かけて食卓に並んだブランド野菜と、さいたま市で朝採れてその日の夕方には食卓にならんだ普通の野菜とでどっちがおいしいかと言えば、もちろん最低限の質や野菜の種類にもよりますが、圧倒的に後者、朝採れたての野菜です。

もちろん味なんて好みは千差万別で、ありがたみを感じる要素だって十人十色でしょう。でも味わいで考えた時、もっともプライオリティを高くするべきは、「収穫からどれだけのスピードで口に運ばれたか」なんですよ。

じゃあ次の日になったらどうなるか?そこで絡んでくるのが「どれだけストレスかからずに運ばれたか」です。遠く九州から2日かけて運ばれてきた野菜と、地元で採れた野菜。これをまったく同じ方法で保存しても、雲泥の差が出ます。恐ろしいほどに差が出ます。ばっちり2日間ストレスかけて輸送されてきた野菜は、想像以上に弱っており、保存がききません。どんなに最新の冷蔵庫を使おうとも、スタート地点が悪かったら、それ以上にはならないのです。

そこで産地問題だ

ここまできて、話は産地の問題に帰ってきます。

つまり、いま世間では「有名な土地」のプライオリティが高すぎるのですよ。たとえばレタス。長野で昨日採れたレタスと埼玉で朝採れたレタスでは、名前だけ見れば長野のほうがおいしそうに聞こえますが、実際埼玉で食べるのであれば、圧倒的に埼玉で採れたもののほうが良いコンディションのはずです。それはすなわち、おいしさにつながっているはずです。

だから、本来は産地よりも「いつ採れたか」を重視したほうが良いはずなんです。

でも実際メニューになると、産地が力を持ちますよね。「朝採れ野菜のサラダ」なんて目にするのは、旅行などで宿に泊まった時くらいじゃないですか。でも本当は、地産地消をすればどんな地域のホテルでも、そんなに不可能じゃないはずです。でもやらない。朝採れ・低輸送コスト・安くておいしいと良いことづくめの野菜よりも、遠くても有名な土地の野菜を使いがち。なぜなら料金を高くできるから。安定供給の問題、生産量の問題、そして産地のインパクトの大事さもわかるけど、もう少し地産地消を重んじてくれてもいいんじゃないかなあ。そしてそれは、まず家庭の食卓からはじめてみてはどうかと思うのです。

もちろん「この野菜ならこの土地!」という野菜があるのもわかります。でも、もっと近所に目を向けてみてください。その日に採れた野菜を食べてみてください。きっと、お値段以上の価値を感じてもらえると思います。そして気がつけば、産地至上主義がばからしくなったりするはずですよ。

そうしたなら、干物やお茶などの「本当の産地」について目を向けてみてください。いかに産地という概念が、もろいもので有るのかがわかりますから。大事なのは、食べておいしいかどうかですよね。産地じゃないです。

なお、デンプン系の野菜の場合は、時間をおくことでおいしくなるものもあります。じゃがいもなんか良い例ですよね。また、もちろん海無し県で魚介類の地産地消が厳しいということもあるかと思います。全てに置いて地産地消が正義とも考えていませんので、ご了承ください。

 

とりあえず

野菜についてもっと知るところからスタートしてみてはどうでしょうか。

 


assocbtn_orange_amazon2._V288606659_ Amazon提供の最新ランキングを掲載中




この記事といっしょに読むと良さそうな記事を紹介します。


この記事が面白かったら、ぜひシェアしてください。
また他の記事も読みに来て下さいね。


About norio nakayama

ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。旅メディア「Linkトラベラーズ」編集長。同じく旅メディア「たびねす」ホテルガイド。Yahoo個人ニュースオーサー。Getty Images/iStock 登録Photographer。500px Photographer。JFA公認フットサル/サッカーC級コーチ所有。 合同会社オラニエ代表。同時にアジャイルメディア・ネットワーク株式会社ブロガー施策担当。 好きなラーメンは味噌とトンコツ。好きな麺の堅さはハリガネ。チャーシューはむしろいらない派。好きなブランドはポールスミス。好きな紅茶はマリアージュ・フレール。足のサイズは26.5cm。