熊本空港近くで手軽に新鮮な馬刺しを食べられる菅乃屋に驚いた

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菅乃屋 馬刺し

何度も記事にしているとおり、熊本が好きで毎年のように行っています。して、その熊本と言えば「馬刺し」が有名ですが、一定のクオリティ以上の馬刺しが食べられるとなると、悩むことになりがちでした。特に阿蘇など熊本市街から離れてしまった時が困るんですよね。空港とかその近隣で手軽に食べられないかなあと思っていたら、すぐ近くに「菅乃屋さん」という回答があることに気がつきました。外見から単なるチェーン店かと思っていたんですが、どうやらその認識は間違っていたようです。

創業200年の伝統ある馬刺し専業者だった!

菅乃屋さんのサイトによれば、同店は創業が寛政元年(1789年)。どんんだけ歴史があるんだ…!

創業以来200有余年、当社の歴史は寛政元年(1789年)馬刺専門店の菅乃屋までさかのぼります
ごあいさつ 【本店】鮮馬刺しの菅乃屋

当時ってまだ家畜肉を食べることがメジャーな時代じゃないですよね?少なくとも、専門業者は珍しかったはず。政府の肉会社「牛馬会社」ができたのが1869年ですから、それよりも100年近く前から馬刺しを提供しているって、並の歴史じゃありません。海外とも親交の厚かった九州ならでは、かもしれませんね。

で、そんな菅乃屋さんがやっている直営店が、熊本空港の近くにあるのです。

菅乃屋 馬刺し

場所は本当に空港からすぐそば。車なら2分、歩いても10分くらいかな。

実は以前もお店の前を通ったことはあったんですが、ありがちな地方ファミレスだと思ってパスしてたんですよね。隣にパン屋とかお土産屋が併設されていたので、なおさら選択肢に入っていませんでした。

ところが!熊本で馬刺しを食べるなら、この菅乃屋は外せないらしいのです。

ほんとうにおいしかった菅乃屋の馬刺し

早速ですが、当日にいただいた馬刺しです。

菅乃屋 馬刺し

じゃじゃーん。これは七種盛り(約2人前)で、特選、上、霜降り、赤身、フタエゴ、タタキ、コウネがセットになっています。どれも新鮮で、脂はとろけるし、なにより甘い。醤油で食べるのもいいけど、塩で食べても良かったなあ。こんなにうまい馬刺し食べたのははじめてかも…くらいに甘くて美味しいんです。とくに特撰とコウネ(たてがみ)が素晴らしかったです。これで1,995円なら、僕は安いと思う。

さらにさらに、こちらは提供しているお店も少ないという、馬のレバ刺し。

菅乃屋 馬刺し

牛のそれと近しい味ですが、牛より多少あっさりしていて、ごま油で食べると…ご飯がとまりません。そうそう、この空港そばの菅乃屋さんは郊外店仕様なので、ドリンクバー&サラダやごはんはバイキング形式にて食べ放題となります。白眉は「馬カレー」で、これがまた肉がごろごろ入っていて、このカレーだけでも大満足なんじゃないかってくらいおいしかった。いや、ここはあえて「うまかった」と言うべきですよね。

こんなことなら、いままでも熊本空港を利用する度に行っておけば良かった。空港内レストランよりよっぽど満足度高いです。今回は馬刺ししか食べませんでしたが、他にも馬肉ハンバーグなどがありまして、次に食べてみたいなあと思いました。

肉はカナダ産ですが、そこにはからくりが

ちなみにこの菅乃屋さんは、日本唯一の馬肉専用と畜場、一貫生産の生食専用工場を持っているのだとか。そりゃー新鮮でうまいわ。

菅乃屋 馬刺し

だた気になったのが、馬肉が「カナダ産」ということ。と畜場を持っているのにどういうこと?と思ったら、どうやらカナダに牧場を持っていて、馬はそこで育てて、生きているまま日本に空輸、日本で最終飼育をしてから食肉加工をしているのだとか。海外飼育期間が国内飼育期間より長いから、カナダ産になるわけですね。それにしてもすげーシステム。相当な生産量がないとこの仕組みは保てないよなあ…ということで、やっぱり日本を代表する馬肉専門業者なんだろうと思いました。

そんなわけで!なんとなく敬遠していた空港そばの菅乃屋さんは、「本当にいままですみませんでした…」というくらいの満足度でした。こりゃ熊本空港使う度にお世話になりそうですね。聞けば熊本市内には郊外型とはまた違ったスタイルの馬刺し専門店があるのだとか。いつかそっちにも行ってみたいものです。

 

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