ANA「ボーイング787」SROV発表会~きたえた翼は、強い。~

2015/01/03イベントレポート, 自動車・鉄道など乗るものAMN, レポート, 全日空(ANA), 記事広告

アジャイルメディア・タイアップ・レビュー。この記事は、アジャイルメディア・ネットワークのタイアップです。

AMNさんとANAさんにお誘いいただきまして、ボーイング787の初来日お披露目会!に行ってきました!いやあ、でかいものはいいね!ではレポートの後編をどうぞ!

ちなみに前編はこちら ANA「ボーイング787」SROV発表会~次世代航空機のカタチ~

ANA「ボーイング787」SROV発表会

後半はANAの会議室にて、ANAの歴史や787の開発秘話をおうかがいします。まずは浅田さんから歴史的なところを簡単に。

ANA「ボーイング787」SROV発表会

そもそも日本の航空業界は、45/47体制という、JAL、ANA、東亜航空3社が独占できるような制度のもとに発展してきました。空港の容量もいっぱいいっぱいで、飛行機の増便も難しいような時代があったそうです。この状況は世界的にも珍しく、日本国内専用のジェット機も開発されたとか。具体的には、航空機がどんどん巨大化していった時代にあたるようです。

それが、羽田の滑走路が増えたり規制緩和が進んだりしたことで、競争が促進されたことにより、日本の航空業界にも変化の時代がやってきます。航空機の技術も向上し、エンジン2機の飛行機で欧米への飛行ができるようになったため、黒字路線も増やすことができたそうです。この時代は飛行機の効率化が進んだようですね。

飛行機の3要素

ここで大事なこととなるのが、飛行機の3要素です。詰まるところ飛行機には、速度、航続距離、乗員数の3要素しかないのだそうです。言い換えれば、速くとぶか、遠くまでとぶか、たくさん乗せるか、ということですね。ところが近年になって、ここに「エコ」「経済性(燃費向上)」という観念が加わるようになりました。そこで登場することとなったのが、今回お披露目した787なのです。

 

貴重なローンチンカスタマー

通常飛行機は、どこかの会社が契約し、共同開発を持ちかけない限りは新しい飛行機を作らないという仕組みになっています。この時、発注する側の会社をローンチカスタマーと呼ぶそうです。このローンチカスタマーにアジアではじめてなったのが、ANAなのです。今まで欧米に席巻されていた状況において、アジアが、日本がローンチしたことがANAにとってとても誇らしいことである、というように思えました。「チャレンジであった」とはANA社長の言葉だそうです。

このローンチカスタマーには、大きな意義があったのです。いままでの飛行機であっても、購入にあたって様々なカスタマイズが加えられていました。しかし今回の787では、ANAとボーイングが考え作った飛行機が世界で使われることになる、つまりグローバルスタンダードになるという大きな意味があったのです。これは、エコにからんで中型化航空機の時代を迎える業界において、大きな1歩となるかもしれません。

 

メイド・ウィズ・ジャパン

そんなボーイング787ですが、実は当初の予定では北京オリンピックの頃にはすでに飛んでいる予定でした。これは実に3年も遅れた、ということなのです。

ANA「ボーイング787」SROV発表会

そこのところを教えてくれたのが、ANAの並木さんです。

 

ANA「ボーイング787」SROV発表会
航空機の歴史をおさらい。

 

ANA「ボーイング787」SROV発表会
運行状況。

 

ANA「ボーイング787」SROV発表会
世界に飛んでますね。

 

ANA「ボーイング787」SROV発表会
ANAの戦略上、このB787は主戦力となる機体です。

 

ANA「ボーイング787」SROV発表会
そんな期待のかかるB787は、今まで主力であったB767の代わりとして使われることとなります。

 

ANA「ボーイング787」SROV発表会
プロジェクトには実に6年超もの歳月が費やされました。

 

ANA「ボーイング787」SROV発表会
B787の特徴はこちら。より快適に、そして最新の機能を備え、その上でエコ。なんとも全部入りな感じです。

 

ANA「ボーイング787」SROV発表会
B787の大きな秘密とは…メイド・ウィズ・ジャパン( Made with JAPAN )とも呼ばれるほどの、国産部品の採用です。実に製造分担率35%。東レの炭素繊維が機体の全てを覆っていることを考えるとこれは50%を超えるそうで、ボーイングのCEOいわく「日本製だと言っても差し支えない」ほどの状況だとか。いままでのB777が20%、B767に至ってはたった15%だったことを考えると、相当な進化ですね。まだまだ日本製品の信頼性が高いということが非常によくわかります。

B787の特徴はこれだけに止まりません。日本企業が製造にかかわったからこその、きめ細かい仕様があるのです。例えばトイレは、なんと驚きのウォシュレット採用。機内の1カ所を除いて、全てのトイレがウォシュレット。もう飛行機のトイレにおびえることもないのですw

また、カーボンファイバーの機体となったことで、気圧と湿度がかなり地上に近い状態となるそう。つまり、長距離旅行時の乗船によるダメージが軽減されるということですね。窓も大きくなり、透過具合も電子制御でかなり扱いやすい装備になるようですね。

エンジンは久々に採用されるロールスロイス製。エンジン後方のデザインを工夫することで、騒音対策もとられているそうです。また、IT機器の搭載もかなり進んで、高いセキュリティを誇るシステムが搭載されるそうです。機内でインターネットができるようになるまで、あともう少し…といったところでしょうか?

と、ここまで聞いて、よくもまあこの壮大なプロジェクトをまとめつつ進んできたものだなあと感心しました。これだけ細かい要望に対して、様々な企業からよせられる部品をまとめながら実現していくのは、並大抵の仕事ではなかったことでしょう。飛行機ができるプロセスや仕組みというのは全くの未知の領域だったのですが、ここまで複雑で巨大なものだとは思いませんでした。もしかしたら、この世に存在する「ものづくり」の中でも3本の指にはいるくらいの大きなものなのかもしれません…。

 

そんな様々な想いを乗せて生まれたB787。

ANA「ボーイング787」SROV発表会

最後のスライドに寄せられた「きたえた翼は、強い。」という言葉が、いままでの苦労を暗に表しているような気がしました。とりあえず…B787に乗ってみたいな、という想いでいっぱいになりました。タイミング的にいつになるかはわかりませんが、なるべく早く実現できるようにがんばってみたいと思います。

このプロジェクトに関わった全ての方にお疲れ様でした、と言いたい。そしてありがとう!

>>>  ANA ボーイング787 We Fly 1st.787 │ ANA SKY WEB

>>> (前編)ANA「ボーイング787」SROV発表会~次世代航空機のカタチ~