震災の関係で大きく間が開いてしまいましたが…やっとJAL機体工場見学3部作の完結編です・・・。完結編は・・・衝撃のフライトシミュレーター体験をご案内。あれ、ここはJAXAかNASAかいな?
実は機体見学会のコースが紹介された時、「フライトシミュレーターがある」ということは聞かされていたんですよね。でもね、普通思うじゃないですか。おそらくゲームみたいなやつだろうって。 でもね。行ってみたらね。 これだったの。 ボックス型で、足元には無数のアクチュエーター。シミュレーション中は近づくことができないほど激しく動く・・・って、これ…JAXAの所有しているやつと同じじゃないですか!宇宙飛行士がシミュレーションに使うやつと同じじゃないですか!!!! (冷静に考えれば宇宙飛行士も飛行訓練をするので当然と言えば当然かも!?) ということで、すみません、この時点でテンション振り切りました。 って、あれ、窓の向こうは…羽田空港!? そう、このシミュレーターは外の景色さえもそれはもう精密に作り込まれているのです。いわずもがな、計器類は本物そのまんま。機体ごとのシミュレーターがあって、この機体は引退間近のボーイング747!ふはあ。 さて、これからこのシミュレーターで「離陸」か「着陸」のどちらかをやるはずだったのですが、いつの間にか「両方」やることになりました。いいの?いいのん?ほんとに?? とりあえず先攻の方の挙動を見つめます。 十字の中央と○が合うように操縦桿を操作します。これが、天候の影響やら、しっかり慣性の法則まで効いてくるので難しいのです。しかも操縦のたびに機体が現実そのままで揺れます。Gもかかります。すごい。あのアクチュエーターがここまで演出しているのか・・・。 滑走路が見えてきた! ドシン!という衝撃とともに着陸! スチャッ では・・・ エンジン出力良し… アクセルペダルをふんで加速・・・そしておもむろに操縦桿をグググッっと・・・ イスに押し付けられるようにかかるG。はるか下に消えていく地表の建物・・・おお、まさに、まさに飛んでいる! 十字を中心に・・・十字を中心に・・・あっ、いきすぎ、おっと失速する、危ない、ふう、えっ、旋回?おおっ機体が斜めに…そのまま安定して…おっしばらく自動運転か。 えっ。いまから着陸?おお、あそこに見えるは羽田空港の滑走路。目視で飛行機と滑走路の中心を合わせて・・・少しずつ高度を落として・・・うわあ高度下げるの難しい。よしっ、侵入したぞ…いまだ!そこだ!操縦桿を引いてショックを抑えて・・・ドドドドン・・・をををを、乗客の方ごめんなさい!ブレーキブレーキ…以外と左右にぶれるるるる…。 いやあ、着陸難しいっすわ。電車のシミュレーターやったときも停車が難しかったっけな。スムーズに止まるのって本当に難易度高い。車ならできるのにな。ちなみに昼夜も選べます。夜の場合は照明をてがかりに滑走路へと侵入するわけですね。難易度あがります。 最後に機長がお手本の運行を見せてくれることになりましたが・・・あれ、ん?なにか点滅が 「エンジンの1つが吹っ飛んだみたいですね」 「ええええええ」 「強行着陸を試みます」 「なんとととととと」 「酸素マスク装着」 747は古い機体なので、緊急時マニュアルが冊子になっていますので、それを確認します。 揺れる機体。近づく地表。刻一刻と、残された時間は無くなっていきます。 うわわああああああ …… … なんとか無事に着陸することが出来ました。けが人もゼロ。まさに奇跡的なフライトです。 「これってどれくらい緊急事態なんですか?」 「最悪の状況です。ほとんどありえないくらい」 「最悪の状況でも想定してシミュレーションを重ねるのですか?」 「その通りです」 素晴らしいですね。すばらしいとしかいえませんね。 震災のあとだから・・・ということではありませんが、やっぱり最悪の事態は想定しつくしておくに越したことは無いのだな、としか思えません。多くの人の命に関わる仕事であるならば、なおのこと。 JALの覚悟を見た気がしました。 この手に全てがかかっているのです。 見学会の最後には、1人1人に手書きのあいさつ文と、そして記念品をいただくことができました。さらに全員でのお見送りまで・・・JALの熱が伝わってきます。 いま、JALは大きな変革の時にあるのだと思います。間違いなく世間の目線は厳しくて、その評価を覆すには並大抵の努力ではダメなのでしょう。でも、職員の方には熱も、覚悟も、そしてなによりプライドがありました。それぞれが自分の仕事にプライドを持ち、評価がどうこうよりも、まずは粛々と仕事を完遂する。そんなJALの姿を垣間見た気がしました。 この見学会は、いままで僕が参加した見学会・イベントの中でも最高のものでした。 Linkshareさんにも、JALさんにも、最大限の感謝をさせていただければ。 本当にありがとうございました。 なお、このレポートの写真は全てキヤノンのEOS 7DとタムロンのB008の組み合わせで撮影を行いました。 タムロン 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD B008
想像をはるかに絶する「あの」タイプですか!
魅惑の計器類が僕らを迎える
僕も操縦するぜ!
エンジンがふっとんだ
最後に
全3回の記事になっています
JAL機体整備工場潜入レポート(1/3) 〜働く男たち!
JAL機体整備工場潜入レポート(2/3) 「お客様カメラを構えている場合ではありません」
JAL機体整備工場潜入レポート(3/3)〜スーパーフライトシミュレーター ここはJAXAかNASAかいな





























